2013年02月02日

女川町とJR東、石巻線全面復旧へ覚書 女川駅内陸に移設

 宮城県女川町とJR東日本は1日、東日本大震災で被災し休止中の石巻線浦宿-女川間の復旧に関する覚書を締結した。復旧工事中の渡波-浦宿間は3月16日に運行を再開する。浦宿-女川間の再開時期は未定だが、今回の覚書で石巻線の全面復旧が正式に決まった。
 覚書は「かつての町並みや線路の復元にとどまらず、住民が安全で快適に生活できる基盤をつくり、災害に強いまちづくりを目指す」と整備方針を示した。
 女川駅は震災前より150メートル内陸側に移す。移設に伴い、浦宿-女川間の営業距離は従来の2.5キロから2キロとなる。駅舎と線路の敷設場所は、町が土地区画整理事業で5~7メートルかさ上げし、JRが施設を整備する。
 2014年度末の再開を要望している町は、駅開業に合わせて駅前広場を整備し、商店街形成の基盤も整える。震災と同規模の津波襲来時に住民や乗客が安全に高台へ逃げられるよう、避難道路も確保する。
 締結式は町役場であり、須田善明町長と里見雅行JR東日本仙台支社長が覚書を交わした。須田町長は「住民待望の鉄路再開で、町の再生に向けた大きな核になる。前提となる基盤整備をしっかり進める」と語った。
 里見支社長は「かさ上げした場所に線路を敷くため、強度や工法を検討する必要がある。一日も早い再開を目指したい」と述べた。



Posted by ビッグバン at 06:19│Comments(0)
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