2013年04月17日

JR仙山線を土木遺産に 仙台の市民団体、歴史的意義PR

 JR仙山線沿線の地域活性化に取り組む仙台市の市民グループが、鉄橋や旧転車台といった鉄道施設を土木学会の「選奨土木遺産」に登録しようと、活動を始めている。国内初の交流電化試験路線として、後に新幹線開発に貢献することにもなる仙山線の歴史的意義を広くアピールするのが狙い。グループは交流電化試験開始60周年を迎える2014年の登録を目指している。

 登録に向けて活動しているのは、青葉区西部のまちづくり団体などが集まる「関山街道フォーラム協議会」の下部組織「鉄の道部会」。青葉区の熊ケ根駅近くにある「第2広瀬川橋りょう」、宮城、山形県境の仙山トンネル内の信号所、作並(青葉区)、山寺(山形市)の駅構内に残る旧転車台の遺産登録を目指す。
 「第2広瀬川橋りょう」は1910年前後にしか造られなかった「トレッスル橋」と呼ばれる型式で、40メートルの高さは国内有数だという。
 仙山トンネル内の信号所は、列車のすれ違い用で、トンネルに設置されたまれなケース。作並、山寺両駅に残る旧転車台は、仙山線のうち勾配のきつい両駅間だけ、直流電化区間として開業した名残をとどめている点で貴重とされる。
 登録の機運を盛り上げようと部会は14日、作並温泉で住民約100人が参加する座談会を開催。国鉄時代の機関士らが、登校する作並小の児童を貨物列車にこっそり乗せてあげた思い出話などを披露した。
 部会は今後、放置されている作並駅の旧転車台の保存に向けて、JRなどと協議を行うほか、仙山線にまつわる史料の整理を進める。
 部会の加藤栄一会長(77)は「登録をきっかけに交流電化発祥の路線として発信したい。仙山線の魅力をPRすることで、仙山交流にも弾みがつく」と話す。
 仙山線は1937年、仙台-山形間で全線開業。急勾配や長い駅間距離などの条件がそろっていたことから、国鉄は54年に同線で交流電化試験を始めた。試験結果を基に技術開発が進み、64年の東海道新幹線開業につながったという。

[選奨土木遺産]土木学会が幕末以降の近代土木遺産などを対象に2000年度に認定を始めた。技術や意匠、地域貢献を基準に毎年20件程度を選び、認定書や銘板を授与する。東北の鉄道関連の土木遺産には、JR釜石線のアーチ橋「達曽部川橋りょう・宮守川橋りょう」(遠野市)などがある。

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Posted by ビッグバン at 17:43│Comments(0)
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